三浦雅士の「漱石 母に愛されなかった子」は、なんとか昨夜読了(感想は後日書きます)。

続けて、保坂正康「東京が震えた日」を読書中。2.26事件と東京大空襲を取り上げている。

先の戦争に関する本は、論じる人によって「事実」すらが違ってくる。保坂正康は、「昭和陸軍の研究」を読んで以来、信頼している書き手です。

先日ふと思ったのだが、1955年生まれの私にとって、1904年の日露戦争は生まれる50年前の出来事で、まるで実感がない。
一方、1945年の敗戦から現在まで、既に60年以上が経過している。てことは、2000年以降に生まれた人にとって第二次世界大戦は、私にとっての日露戦争みたいに、はるか遠くの出来事ってことなのだろうか。

だとすれば、戦争がそれを体験した世代にとってどれほど切実なことがらであっても、その言葉はこれからの世代に果たしてどこまでうまく伝わるのだろうか。

最近私の周囲でも、「あの戦争」をマニアックに、なにか関が原の戦いでも論じるように話す若者が現れ出したが、ある意味当然のことと言える。

こういうことを勘定に入れて「平和」を考えなければ、世の中危うくなるばかりじゃないかなあ、などと思ったのであります。
今日は買い物がてらちょっと車を走らせて、昼はおなじみのソバ屋へ。

妙に腹が減っていたので、「カツ丼ともりそばのセット」880円を注文したら、親父がフシギそうな顔をしている。天丼とそばのセットなら時々食べているが、カツ丼とそばセットを頼むのは、初めてだ。確かに、あまり相性のいい取り合わせじゃないよなあ。だいたい、この店はそばと天麩羅が名物で、親父も天麩羅の注文を密かに期待しているに違いない。

すまんすまん、昨日腹一杯ウドの天麩羅を食ったので、今日は勘弁してくれ。カツ丼食わせてくれええええ。

いやいや、カツ丼も結構なお味でした。
今日は朝4時半に起きて、友人とウド採りに出陣。
クルマを1時間ほども走らせ、目当てのポイントに行くも、
10日ほど早かったようで、スカ。

今年は例年より雪どけが二週間ほど早かったので、
ちょうどいい頃合いと思ったのだが、
先週の低温が響いたようだ。

それでも、天麩羅にちょうど手ごろなのを
100本ほど採ってきました。

2週間後、リベンジします。
「海を見ていたジョニー」を読み終え、さて今日から再び三浦雅士の漱石論に戻ろうと思っていたら、アマゾンの古本で注文していた、「内部の人間の犯罪」(秋山駿 講談社文庫)が到着。

実はチャット読書会で、鈴木道彦「越境の時」(集英社新書)を読んでいるのだが、小松川事件や金嬉老事件へのアプローチが過剰なまでに倫理的で、ちょっと食傷気味。

「小松川事件」とくれば、これはもう秋山駿の出番なので、本を取り寄せた次第。ワタクシには、誠実そうな鈴木道彦より性格の悪そうな秋山駿のほうが似合っている、と思うぞ。まあ、隣に住むのなら、鈴木さんの方を選びますけどね。ゴミ出しのルールとか守りそうだし、鈴木さん。

三浦雅士は、いつになったら読み終えられるのだろう。
そろそろ三浦雅士の漱石論を読みきってしまおうと思っていたところ、マチの図書館から「海を見ていたジョニーが入りましたよ」との連絡をもらった。

1週間ほど前、発作的にこの小説が読みたくなって図書館に駆け込んだが蔵書しておらず、他の図書館から「お取り寄せ」になっていた物件である。

いまさらなんで五木寛之の、それもベトナム戦争とジャズに材をとった昭和40年代の小説かと、我ながらフシギだが、毎日クルマでジャズのCDをかけ流しているので、無意識が欲望したのでありましょう。

短いので、すぐに読めそうです。

あ、ところで漆黒さん、リンクできました。どうもです。

床屋さん

2008年5月14日 囲碁
髪が伸びて鬱陶しくなったので、行きつけの床屋さんで散髪。
ちょきちょき切られた髪をみると、おおおおお、白髪がああああ

床屋の親父はわたしんとこのマチでは、ちょっと知られた碁打ちで、散髪中はそちらの方面へ話が進む。

最近は韓国の若手が強くてねえ、日本のプロは敵わないよ。

へー、そうなんですか。

そうそう。だってあんた、布石がなくていきなり戦いなんだから。面食らっちゃうよ。

へ?

二連星に割り打をするといきなり、カタツキしてくるんだよ。

え、ツメじゃなくてカタツキ?

うん。普通は割り打ちされたらツメのヒラキだろう。それがいきなりカタツキだからさあ。

などと、話が弾む。
碁を知らない方にはほとんど意味不明な会話である。まあプロレスにたとえるなら、普通試合開始早々は腕をとったりヘッドロックを掛けたりして間合いを取るところ、ゴングが鳴ったらいきなりバックドロップ三連発をお見舞いしました、というような話なのでありました。

頭がさっぱりして、いい気持ち。

情況への発言3

2008年5月13日 読書
三浦雅士の漱石論を読んでいるところに、アマゾンで頼んでいた吉本隆明「情況への発言」全集成3が届いたので、そちらにちょっと浮気。

「試行」は欠かさず札幌のアテネ書房で買っていたので、その都度「情況への発言」は読んでいたのだが、まとめ読みするとまたこれが面白い。

三浦つとむへのオマージュに引き込まれ、思わず書棚の奥から「文学・哲学・言語」やら「認識と言語の理論」やらを取り出して拾い読み。

かくしてワタクシの読書は、限りなく拡散してゆく・・・
昨日から、三浦雅士「漱石 母に愛されなかった子」(岩波新書)を読んでいる。サクサク読めそうだ。文体が面白い。

感想は後日

寒い日曜日

2008年5月11日 日常
今日は終日家庭菜園の土起こし。
無農薬、といえば聞こえがいいが、実質は「放置園」なので雑草くんがすくすく育っている。それを一日がかりで除去しました。

先週とは打って変わった肌寒い一日。「カッコーが鳴いたら種を植えよ」は古人の知恵だが、北国ではまだその声は聞こえません。

習うより慣れよ

2008年5月10日 日常
ということで、diary note を始めました。
私のネット友人の○猫さんがここのユーザーで、なんか使い勝手がよさそうなので、登録した次第。

使い方がよく分かりませんが、ごそごそやってみます。

1 2 3 4 5